- トップページ > 北洲ヒストリー【高性能住宅開発への取り組みの歴史】
北洲ヒストリー
北洲は、気候風土の厳しい岩手を発祥の地としています。創業者・現片方厚夫会長が1958年、雪と寒さのために不自由を強いられてきたこの土地で、「北国にこそ豊かな住まい文化をつくろう!」と弱冠23歳で決意したことが創業の原点となりました。
以来、より満足度の高い住文化を提供しようと、低価格、高品質の住宅建材・資材の販売に努め、その納入実績は岩手県下No.1、建築資材小売業として日本でもトップクラスの実績を誇っています。
また、冬でも暖かく暮らせること、省エネルギーであること、そして住まいが100年もつということ、この3つをコンセプトに、高性能住宅の開発に取り組んでまいりました。1977年、日本ではまだ馴染みのなかったツーバイフォー工法の先進性に着目し、研究を開始。
こうした研究・開発活動と技術力・設計力が結晶し、1993年、(財)建築環境・省エネルギー機構主催の省エネルギー住宅賞において、第1回目の最高賞「建設大臣賞」を受賞いたしました。
そして2008年、北洲は創業50年を迎えます。私たち北洲は、快適で住み心地よく、時流に淘汰されることない「本物の住まい」、一生涯ご満足いただける住まいをご提供し続けてまいります。
創業者・片方厚夫は23歳の時、北上駅前通りに店を借り、資本金50万円、小さな1t車1台で北洲ベニヤ商会のスタートを切った。
1961年5月結婚。苫子夫人(前相談役)は会計だけでなく、教師として教壇に立っていた経験を生かし、新人社員教育や幹部社員の研修を社内に定着させるなど以後2人3脚での経営をおこなう。
1960年代には、かなりのスピードで設備投資(主に社有地)を実施。それらの思い切った投資が現在の北洲の基礎となる。
1973年には、建材小売業として岩手県でナンバーワンとなる。
当時、日本で導入されたばかりのツーバイフォー工法の先進性にいち早く着目。
1977年には、ツーバイフォー工法の研究を開始し、ツーバイフォーハウスサービス部を設置した。
当社の経営精神の根底には、常に工務店様との共存共栄があった。これを形として表したのが「BBS大学」である。
工務店様への情報提供の場、研修の場とするため、1981年に第1回のBBS大学を開校。
現在では、全国の著名な研究所の専任研究者、大学の教授、地方ビルダーの経営者等、多岐にわたる講師を招いて開催。
更に今後は、工務店様の安定経営、営業力の強化、需要開発等に広く教材を提供し、共に発展成長していきたいと考えている。
1983年4月、北洲ハウジングサービスとして仙台市宮城野区において、高気密高断熱モデルハウス第1号を発表。これは、当社の仙台進出第1号となったモ デルハウスでもあった。設計段階から「高断熱」を全面に打ち出したモデルハウスで、断熱性に自信がなければ実現できないリビングルームの大きな吹き抜けが 話題を呼んだ。窓は外側に普通のアルミサッシを取り付け、内側に木製ペアガラスサッシを取り付けるという重装備であった。この木製ペアガラスサッシは、このモデルハウスのために建具店に特別に発注して作ったもの。
日本の気候風土にマッチした快適住宅空間への要求が高まってきている中、当社は1986年に盛岡市で「エアサイクルパネル工法」の発表展示会を発売メーカーであるエアサイクルホームシステム(株)と共催。
エアサイクル住宅は、壁体内に通気層を設けて屋根裏空間と床下空間を結び、空気を循環させることによって湿気のない、夏涼しく冬暖かい快適 空間を作り出すという住宅で、この時、発表されたパネル工法は、これまで軸組されていたエアサイクル専用部材をすべてパネル化したことにより、組み立てて 躯体を仕上げるだけでエアサイクルシステムも同時に完成させることができるという画期的なもの。
以後、需要拡大に努めていく方針を打ち出し、1986年度以降、エアサイクル住宅の部材提供では日本一の実績を誇っている。
1984年、住宅の改良をめざす東北住宅性能研究会を設立。
東北住宅性能研究会は、東北にふさわしい住宅の性能基準を策定することを目的とし、現東北大学大学院工学研究科教授吉野博先生の協力で、学会・産業界が合同で行った事業である。この事業のために、在来工法改良タイプと、ツーバイフォーアドバンスタイプの各1棟の計2棟を、研究住宅として当社が建設した。
「R-2000」は、カナダ政府が中心になって進める省エネ住宅プランで、西暦2000年までに住宅暖房のエネルギーを現在の4分の1にし、いずれは「ゼロエネルギー住宅」を実現しようというプロジェクト。
1987年東北ツーバイフォー協会「R-2000」研究部会を設立。
同年、数社が協力し、北海道と仙台、新潟にデモンストレーション棟を建設。仙台では、当研究部会が中心となって、高断熱住宅の設計に実績の 高い牧子芳正氏による超高断熱仕様の住宅を建設した。さらに、東北大学において、家屋中に約200のセンサを設置し、2年半にわたって検証を続けた結果を学会で発表。
1991年8月、仙台市の「21世紀プラザ研究センター」内に北洲総合研究所を開設。21世紀プラザ研究センターは、第三セクターのテクノプラザみやぎが建設した産学官協調型の研究団地であり、北東北の企業としては初の入居となった。
当社技術顧問の牧子芳正氏を所長に迎え、コンピュータを利用して住宅のデザイン・設計関連のソフトウエア開発に着手したほか、断熱性が高く、エネルギー効率のよいツーバイフォー工法の研究も進めた。(現在は北洲プラザ内に移動)
1993年2月、建設省(当時)の外部団体である財団法人住宅・建設省エネルギー機構が募った「省エネルギー住宅賞」の最高賞である建設大臣賞に、北洲ハウジング施工(設計は北洲総合研究所)の住宅が選ばれた。
省エネルギーの建築物に対する表彰は、それまでビルを対象に行われていたが、住宅部門は1993年度から新設されたばかり。
初めての住宅賞の建設大臣表彰に決まった住宅は、仙台市茂庭台のS様邸。
1993年、当社ではバリアフリーモデル住宅を発表。当時はほとんどの人が「バリアフリー」という言葉すら知らない時代だったが、これからの高齢化社会に対応した住宅の指標として、業界に先駆けて実施したもの。
1993年10月、北洲ハウジングは社団法人日本住宅設備システム協会(当時)のWIND-Air開発委員会に、唯一、地方の中小住宅関連メーカーとして参加することとなった。
同委員会は通産省(当時)の援助を受け、3年間で高気密住宅用の換気空調システムを開発することが目的であり、その中でも重要なテーマとなる、メンテナンスが簡単で安価な換気システムを、北洲が手懸けることとなった。
同システムを開発するため、委員会には、大和ハウス工業、三菱電機、東京ガス、積水化学工業、ミサワホーム、クボタなど15社が参加。北洲ハウジングは、省エネルギー住宅賞において建設大臣賞を受賞したのが評価され、参加することとなった。
1997年、当社は究極の健康住宅実験住宅を建設した。各室を完全気密にし、こもった室内空気を瞬時に入れ替える大風量ファンや異臭物質を含む接着剤の使用を最小限に抑えた床材、紫外線(UV)をカットするガラスなどを採用した住宅である。
最大の売り物は大風量換気システム。換気が短時間で済むため、家具に蓄えられた熱などを逃がさず、空気入れ替えによる冷暖房効率の低下を最小限に抑えられる。
床は無垢材のフローリング。合板と違い接着剤の使用量が少ないため、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドがほとんど発生しない。和室の畳の下は合板だが、ホルムアルデヒドなど化学物質を吸収する特殊紙を敷いている。
窓には高断熱の複層ガラスを使用し、UVを89%カット。日射熱取得率も44%と半分以下で、夏場の冷房負荷を軽減する。
当社ではこの実験結果から、いくつかを標準仕様に採用。
当社は1998年から、すべての住宅のQ値(熱損失係数:W/m2K)、C値(相当隙間面積:cm2/m2)の公表を開始。
Q値は建物の内部と外部の温度差が1℃の時に、1時間に建物の内部から外部へ逃げる熱の量を、床面積1m2あたりの値として表した数値で、値が小さいほど性能が良いことを示している。次世代省エネ基準のII地域(岩手)基準は1.9W/m2K以下とされるが、当社の平均実績は約1.2と非常に良好な数値を示している。
C値は外部に面している窓・ドアを閉めきった状態で、建物に空いている隙間を床面積1m2あたりの値として表した数値で、値が小さいほど隙間の少ない住宅だといえる。次世代省エネ基準のI・II地域基準は2.0cm2/m2とされ、当社の平均実績は0.65と、高気密高断熱性能の高さを証明している。
現在もすべての住宅に完成後、性能計測を行い、Q値、C値を記載した住宅性能報告書を提出。
2005年5月に着手し、1年間の工期を経て、2006年5月完成。新社屋北洲プラザは当社のオフィスとしてだけでなく、大規模な木造建築物のモデルとして位置づけ、当社の新事業への足掛かりとするもの。
2005年には「環境負荷の削減と優良建築資産の蓄積」の両立を目指した実験住宅建設のため、サステナブルハウスプログラム研究会を設立。 研究会はINAX、松下電工など31社の会員で構成、実測及び検証には東北大学大学院工学研究科の吉野教授に依頼。東北大学との委託研究契約を締結した。
実験棟は2006年1月に完成し、現在実測中。
研究結果は2007年10月に仙台市国際センターで行なわれた国際学会「IAQVEC2007」の中で発表されました。
2007年5月よりヨーロッパ仕様の木製ドレーキップ窓を北洲ハウジング及び北洲A.T.全棟標準採用とする。これはスロベニアM-SORA(エムソーラ)社との国内販売契約によるもの。サステナブル素材である木を窓に使用することで環境に対する当社の姿勢を明確にすると同時に、より洗練された住宅デザインが可能となった。
2006年、ドイツのアルセコ社と技術提携。これにより、当社は木造、鉄骨造、RC造などどんな工法の建物でも高気密高断熱を確保できる技術を導入。従来の2x6工法には付加断熱として、更に性能の向上が期待できる。社内にアルセコ事業推進部を設置し、同年4月には北洲プラザ敷地内に実験棟を建設。
防火認定を取得し、新築だけでなく、RC造の断熱リフォーム等の新規事業への参入等により、普及を目指している。
2008年9月、アルセコ外断熱を採用したマンションが仙台市宮城野区原町に竣工。RC造5階建の同マンションは、外壁全面にアルセコ外断熱システムを施工しており、躯体(RC)が温度変化、日射、風雨など屋外の気象条件にさらされずに済むため、躯体自体の耐久性の向上が期待できる。さらにはRC自体が蓄熱・蓄冷効果を発揮できるので、住み手のさらなる快適性も実現できる。
日本でのマンションへの外断熱採用は諸外国に比べ遅れており、採用率が低い現状がある。今後採用が増えれば、日本のマンションの資産価値が一層高まるであろう。
北洲ハウジングが施工したアルセコ外張断熱、木製サッシ採用の物件が(財)日本地域開発センター「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック 2008」にて特別賞を受賞した。「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」とは省エネ性能の高いオール電化住宅をを表彰し、省エネ住宅の普及を促進させようというもの。評価はその商品(シリーズ)としての性能やその他の取組みについて行われ、「北洲ハウジング アルセコ外張断熱」はQ値μ値が優れており、高い省エネ性能、高性能住宅への取り組み等が高い評価を得た。
断熱性能Q値(熱損失係数)1.0W/m2K以下を実現し、かつ自立循環型住宅設計の要素も盛り込んだ住宅「A1-model」を発表。外壁厚250mmのダブル断熱(アルセコ外張断熱+充填断熱)、アルミクラッド木製窓、高効率熱交換換気システム、太陽光発電という最高スペックの仕様を標準とした。デザインは世代を越え長く愛されるための、飽きのこないシンプルモダン。本物の素材がその美しさを一層際立たせる。
2009年11月、東北大学大学院環境科学研究科・田路和幸教授が代表を務めるNPO法人環境エネルギー技術研究所のメンバーとして、環境省含む産学官連携の新プロジェクトに参加し、リチウムイオン電池実験を開始した。
蓄電池の普及を目指したこの実験は、ソーラーパネルで発電した電気をリチウムイオン電池に貯め、宅内の照明に使用するというもので、実験棟サステナブル ハウス「ベクサス」にて実証実験が行われた。新築住宅に搭載する際に、どの程度のコストとサイズで標準提供が可能なのか、商品化へ向けて現在も試みが続いている。
2010年9月、断熱性能Q値(熱損失係数)0.96W/m2Kの高性能モデルハウス「ALSACE-A1」がさいたま市にオープンした。北洲ハウジング初の首都圏出展となる同モデルハウスは、ダブル断熱とアルミクラッド木製窓、太陽光発電、熱回収率90%の熱交換換気システムを搭載した北洲の性能最高グレードA1仕様である。冬の寒さだけでなく、夏の暑さにも強さを発揮する省エネ住宅。外観は、優しく包み込むような大屋根デザイン。