社員インタビュー

interview

後輩たちの大工になる意志を灯し続けられる存在に

あこがれの大工になって3年目で立たされた岐路

 北洲に入社して、子どもの頃からあこがれていた大工になれて、本当によかったと思います。入社してすぐ、社内のベテラン大工に教わりながら、工務店の方たちと一緒に現場で働く機会を与えられました。何もわからない自分に周囲がやさしく教えてくれたおかげで、現場の環境に早く慣れることができました。

 それから3年ほど経った時、大工としての岐路に立たされました。父が仕事中に屋根から落ち、仕事を続けられなくなってしまったのです。とてもショックを受けました。一方で父は「息子も同じような目に遭ってほしくない」との思いを持ったそうです。でも、最終的に「大工を続けたい」との私の希望を尊重してくれました。また、私が落ち込まないように仕事仲間が支えてくれたおかげで気持ちの整理がつき、これまで通り仕事を続けることができました。

明るい現場が良い仕事につながる

 エンジニアリング部では、家の内装造作と構造材を組み上げる「建て方」をメインに仕事をしています。入社6年目からはチームリーダーを務めています。

 大切にしているのは、「お客様が思い描く家を建てるために頑張る」という気持ちと、それを実現するためにも仕事をしやすい環境をつくることです。明るい現場は仕事が円滑に進みます。休憩時間には現場に入るさまざまな業者の方々ともコミュニケーションを取ることを心掛けています。後輩たちに注意すべきことはその場でしっかり伝え、後に引きずらないように気を配っています。以前の私は、どちらかというと社交的なタイプではありませんでした。それが仕事をするうちにキャラクターが変わってきました。仕事が楽しいと思えているから、性格まで明るくなったのかもしれません。

自分の経験を伝えて後輩たちのステップアップを支えたい

 部内での社歴が一番長くなり、チームリーダーとして現場を切り回すと同時に後輩たちを指導する立場になったことをヒシヒシと感じます。後輩たちが楽しく仕事ができ、一日も早く現場をまわしていけるように、私の経験を伝えていきたいです。

 自分自身を振り返れば、何度も仕事の悩みに直面してきました。思うように仕事を覚えられず、「このまま大工をやっていいのか?」と思い悩んだ入社2年目。先輩や周囲の業者の方々から、「焦る必要はない。大丈夫だよ」と励まされて、気持ちをつなぐことができました。その後も、役割や責任が大きくなるにつれて悩むことはありましたが、その度に周囲に励まされてきました。

 そんな私も、後輩から「このまま仕事を続けられるでしょうか?」と相談されるようになりました。今度は自分が、後輩たちの手助けができればうれしい。先輩大工として、後輩たちが大工を志した心の火を灯し続けられる存在でありたいと思います。

父の言葉を胸に、大工のリーダーとして道を創る

 自分たちが建てた家にお客様が住まわれ、アンケートに「思い描いた家を建ててもらえて大満足」といったコメントをいただけたとき、大きなやりがいを感じます。私たちがお客様とお会いする機会は多くはありませんが、それでも現場にいらっしゃることもあり、その度に「お客様のために」というモチベーションが一層上がります。

 お客様にご満足いただくためにも、常に改善点を考えるように心掛けています。自分たちの後の工程も考えて段取りするなど、現場がスムーズに運ぶ工夫の余地は必ずあります。

 また、エンジニアリング部としての工程表をもっとしっかり組めるようになり、現場の収支などについても上司とともに考えられるようになることも、今後の課題です。

 「自分が手掛けた建物が地図の上に残ることが誇りだ」。子どもの頃に父から聞いた言葉を今もかみしめています。私に子どもができたときにこの言葉を伝えることを夢見て、大工としての技量をさらに高めていきたいです。

私はこんな人!

Q. 仕事で使っている愛用品を教えて

A

限定色の大工道具。人と重ならないモノを買う傾向があって、メーカーの期間限定色を買うのがけっこう好きです。道具を買い替えるタイミングでは、限定色がないか必ず探します。

Q. 仕事以外で熱中していることは何ですか?

A

ゴルフ。始めたばかりですが、すでにはまっています。休日も早起きして打ちっ放しに行ったり、年上の方と一緒にコースに出たり。どっぷりとゴルフに浸かっています。

Q. あなたの価値観を変えた経験を教えてください

A

入社3年目のとき、上司から急きょ「建て方を覚えてこい」と言われ、プロのもとに送り込まれたこと。入社して初めて、外部の方のもとで仕事のやり方や考え方を学んだことが、自分のターニングポイントになりました。特に大きかったのは、オンとオフの切り替え。仕事の時はバリバリとこなし、本気で怒る厳しさがある反面、休憩や仕事が終わった後の穏やかさ、和気あいあいとした雰囲気。その切り替えが効率の良い仕事につながっていると思い知らされました。

Entry 募集職種/エントリー

「北国にこそ、豊かな住まい文化をつくろう」。
この想いを実現するため、商品、サービス、そこで働く我々自身が「本物」であることに拘る。
私たち北洲で働く社員は「本物」を追求し続けています。

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