代表取締役社長村上ひろみ

社長メッセージ東北から日本の住環境を変える。

世界水準の住まいを見据え、次世代のスタンダードをつくる。
目指すのは「良い会社、強い会社」。

北洲を知っていただくにあたり、シビアな話から始めましょう。

ご存知の通り東北は、課題だらけの地域と言われています。
人口減や、それにともなう旧来のビジネスモデルの疲弊。雇用の確保も深刻です。

しかしこれは東北に限定した話ではなく、日本全体でも徐々に始まっていること。
つまり東北は課題先進地域であり、そこに北洲は基盤を有している。
これら課題への対処をイチ早く求められる企業であり、
だからこそ日本を変える可能性を持つ企業だとご理解いただくとこの後の話も分かり易いかもしれません。

一つの顕著な課題が日本の住環境。
世界の住宅に目をやれば、まだまだ日本の家は寒い。
性能や品質で劣っているのが実情です。
多くの方はご存知ないかと思いますが、いまだ日本の住宅の基準=スタンダードが低いレベルにあるのです。

北洲が目指すのは、この大命題を解決すること。
社員みんなのチカラを合わせ、ブレークスルーを。
創業60年を迎えた北洲は、東北で先んじて起きている課題を解決し、
日本全体に本物をお届けする「良い会社、強い会社」を目指します。

challenge:挑戦する。「南下政策」を掲げています。

結論から言えば、商圏を拡大します。
「本物」の住まいをまずは東京=首都圏、そして日本全国へ展開していきたい。
その挑戦を支える当社の強みに関して、いくつかのメディアでも紹介された取り組みを2つご紹介します。

①住まいが健康に大きく影響することを発信しています。
ますます高齢化が進む時代において、やっと住宅と健康の関係性がクローズアップされています。
日本の家庭内事故の死亡者数は年間で約1万人以上といわれています。
不慮の溺死、溺水は約7,500人とのデータもあり、
その原因の多くを占めるのがヒートショック(※家庭内での寒暖差による身体への悪影響のことを指す)です。

前述のとおり日本の家はまだまだ寒いんです。
これは東北だけでなく全国的に問題視されています。

2018年には、『ピンピンコロリの法則 』(ワニブックスPLUS新書)などの著書を持つ医学博士の星旦二先生とのご縁が繋がり、
住まいと健康の関係性について情報発信を行なうサイト「住まいと健康リノベーション研究所」を開設しました。
今後3年~5年かけて、500 世帯のオーナー様にアンケートをお願いしようと思っています。
また、これから星先生と協働で行なう調査プロジェクトも進んでいます。
わが社は全国区のビルダーではありませんが、北洲に直接声をかけていただいたのは、わが社が寒さと向き合い続けてきた成果です。

②いち早く日本に紹介した「本物の建材」が、次々と評価されています。
代表的な事例として1つ。北洲の床材が、日本国内のビッグプロジェクトで採用されました。
北洲がベルギーから輸入している「ペルゴフロア」です。
建材としての機能・性能・デザインだけでなく、作業時間の短さなど施工性のよさが評価された結果です。
これは「床材の本質」をとらえた北洲の目利き力がもたらした成果でしょう。

また、国立博物館収蔵庫の壁材には「アルセコ外断熱」が採用されています。
ドイツから2006年より輸入している湿式・透湿・不燃の壁材です。
この建材も、わが社が先駆けて取り扱いを開始した高機能商品です。
建材は、国境を超えて「モノの本質」が問われるシビアな時代になったといっていいでしょう。

残念ながら、日本の住宅は遅れています。
住宅や建築に興味のある就活生のかたには世界水準の住宅のクオリティを見て欲しい。
北洲は創業時から世界水準を見据えて、それを実際にお届けしている。
世の中に追随するのではなく、一歩早く取り入れる。
評価を得るまでに多大な苦労がありますが、だからこそ優位性が作られるワケです。そこを見て欲しいですね。

change:変える。社長の仕事は、社員の活躍するフィールドをつくることです。

目指すのは大きい会社ではなく、「良い会社、強い会社」にすることです。

住宅業界の場合、お引き渡しをして最後ではありません。
むしろ、そこからお客様との付き合いが深まっていく。だからこそ、社員のみんなが仕事を楽しめる。
お客様に喜んでもらう。その仕事を通じて貢献している実感を持つ。
そんな手応えがあれば、自然とお客様は増えていくし、会社は回っていく。私の最大の使命はそういう環境をつくること。
経営理念の3つ目に明記されているのは、まさしく「三方よし」の理念です。

働き方改革として、まずはIT投資です。
移動や雑務などの時間は最大限カットしたい。各社員しかできない本質的な業務に全力を傾注してほしい。
それが、IT投資において掲げた基本的な指針です。
わが社の事業規模からすると破格の数億円を投入しました。

また、継続的に気持ちよく働けるよう制度の改善もおこないました。
子どもを持つ社員の短時間勤務制度のスタート。
社内では、肩書ではなく、「さんづけ」で呼び合うよう内規を統一するなどですが一方で、敢えて伝統的な社風も残しています。

朝は私含め、みんなで掃除をしてから朝礼に。
社員の結婚記念日には、家族でシェアできるようホールケーキをプレゼント。
私のメッセージカードも添えます。

charge:攻める。いまわが社の売上は170億円。これを300億円にしたい。

やらなきゃダメです。そうしないと逆に生き残れない、存在理由が保てないと思っています。
社員には3つの理由を伝えています。
まず最初の理由はわが社の住まいはいいもの、本物をつくっているという自負。
それをひとりでも多くのお客様にお届けして、ご家族の方を幸福にする。それが当社の使命だからです。

次に北洲がいい会社ならば、そのDNAを次世代に継承するのが義務だと考えるから。
そのために成長し続け、ホンモノに携わりたい人たちが参加したくなるような会社にすることも必須です。

最後の理由が「ワークライフバランス」です。社員のみんなは自分の人生の大半を北洲で過ごすことになる。
だからこそ、わが社のフィールドで最大限に人生を楽しんでもらう。
仕事を通した成長と報酬があり、日々の充実もある。結果、社員とその家族も物心両面で幸福になる。

わが社は数字数字でやってきた会社ではありません。
ただ、社員の足並みをそろえ、業界の閉塞感や常識を打破していくことこそが、
わが社のアイデンティティの実現と継続性の両立には必須。
わかりやすいビジョンとして数字を掲げているわけです。

東北がルーツだからこそ、「南下政策」としていますが、要は全国に北洲のスタンダードを展開していくということ。
仙台はもちろん、日本各地から魅力ある人材が入りたいなと思ってくれる会社をつくりたいのです。

社長一人じゃ何もできない。
率直な声を出し合って、かけあって、みんなでブレークスルーして、 「良い会社、強い会社」にしなくてはいけませんね。

代表取締役社長村上ひろみ
Profile
代表取締役社長
村上 ひろみHIROMI MURAKAMI

岩手県北上市生まれ。立教大学社会学部卒業。
松下電工株式会社に勤務後、株式会社北洲ハウジングに入社。2005年、株式会社北洲代表取締役に。年間売上170億円、従業員450名を抱える北洲のトップ。本物の定義とは 「廃れないこと。時を経て、なお輝き続けるもの」。もちろん、デザインがいいことは必須。「流行を追った表層的なものではなく、本質的なもの」と言い換えることもできる。