施工体制を充実させ、北洲の強みである商品を広める そのための挑戦がお客様の生活の質向上につながる

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豊かな暮らしを支える人たちのストーリーをお届けします。
私たちの家づくりや商品開発の裏側には、
情熱を注ぐ人々の存在があります。
ここでは、暮らしを豊かにする「人」に焦点を当て、
その価値観やこだわりをご紹介します。
さあ、私たちの世界へ一緒に潜りましょう。

 北洲は今年で創業から67周年。4月8日には創業記念日を迎えました。この大きな節目に際し、ミッション&スローガンである「CULTURE via LIFE 次世代のスタンダードを切り拓き続け、生活をくらしに、くらしを文化へと引き上げる」をどのように体現していくのか、3名の社員がそれぞれの想いを語りました。

北湯口さん
建設・資材事業部 岩手支店盛岡営業所長

 北湯口さんは、大学時代に専攻した木材の知識を活かせる職場を求めて入社後、工事部でキャリアを重ねてきました。2024年9月からは盛岡営業所長を務め、マネージャーとプレイヤーの両方の役割を果たしながら、高い売上目標の達成や新規顧客の開拓などに取り組んでいます。そんな北湯口さんは、北洲が直面する課題を乗り越えるために、新たな挑戦をはじめています。ミッション&スローガンの実現にもつながると考える、その挑戦とは――。

プレーイングマネジャーとしてより大きな目標に挑む毎日

 私は入社してから長く工事部に在籍し、主に岩手県内を対象に、元請の地場ゼネコンの下で内装工事を手掛けたほか、構造躯体に関わる木工事、営業から小規模工事の現場管理など幅広い業務に携わってきました。現場管理に必須とされる知識を積極的に身に付け、20代で一級建築施工管理技士を取得。「大型木造建築のプロフェッショナル」を目指して、専門知識や技術に磨きをかけてきました。
 工事部時代はプレイヤーとしての仕事が主体でしたが、盛岡営業所長になってからは、これにマネジメントの業務が加わりました。
 プレイヤーとしての仕事は、内装や木工事の受注など工事部時代と変わりませんが、勤務地が北上市から盛岡市に移ったことでお客様は大きく変化しました。
 一方、マネージャーとして部署の売上管理のほか、さまざまな意思決定、各種団体行事への参加や、各種団体の事務局などを担っています。プレイヤーとして高い売上目標に挑戦しながら、同時にマネジメント業務をこなす、チャレンジングな日々が続いています。

売上アップへ―新規開拓を進める

 私が盛岡営業所長に異動した背景には、各拠点の工事受注を増やすという会社としての目標があってのことと考えています。それは会社としての目標であると同時に、私自身が推し進めたい目標でもあります。そのために、新たな訪問先への新規開拓を進めています。

施工体制の充実、社員の資格取得で激しい競争を勝ち抜く

 一方で、ずっと工事部で非住宅分野に携わってきた私には、住宅系の商品、住宅の性能や関連する法令などの知識が不足しています。それをキャッチアップするために、現在の職務に就いてからのこの半年余り、先輩方に教わりながら知識の向上に努めてきました。

 こうした自分自身の課題に取り組みながら、会社が直面する課題の改善に取り組んでいます。それは、「職人の高齢化」、「協力業者の増強」、そして「工事受注体制の向上」の3つです。

 「職人の高齢化」による職人不足は、業界全体が抱える課題であり、私も日々の業務を通じて実感しています。例えば、行政関係だけでなく民間についても完工時期が重なることが多い、年度末に向けた冬場の工事では職人が不足します。施工体制がもっと充実していれば、仕事を取れたのではないかという悔しい経験もありました。

 そのためには、「協力業者の増強」や、限られた人数でも円滑に現場をまわせるように、「社員の資格取得」を進めることも重要になります。競合他社も非住宅に力を入れ、競争が激しくなる中で受注していくとなれば、資格取得や関係分野の知識向上など、一人一人にとって何が必要なことなのか、おのずと浮かび上がってくるのではないでしょうか。

北洲が誇る商品の採用率を高め、お客様の生活の質向上へ

 ミッション&スローガンに関して、私は自分の仕事において目指すところを、「エンドユーザーの生活の質を向上させる商品を売る」ことと理解しています。
 そのためには、「モノの良さ」と「営業力」で勝負していかなければなりません。そのように考えて、私たちの取り組みを改めて見直してみると、私たちにはそうした勝負ができる商品がたくさんあります。いくつか例を挙げてみましょう。ベルギーから輸入している高性能床材「ペルゴフロア」、あらかじめ外壁材を工場で加工して現場で貼り付ける「サイディングプレカット」、ガラス遮熱コーティングの「IRUVシールドSP」や遮熱断熱塗料「GAINA」などがあります。このように、独自性と優れた特長を持ち、当社の武器として機能している商品は数多く存在します。
 しかし、私たちはこれらの武器を十分に活かせているでしょうか。まさに、そこが課題だと思います。残念なことに、現状では私たちの商品は、まだまだ知られていません。
 「モノの良さ」で勝負していくには、これらの商品をたくさんの方々に知ってもらい、ご採用いただくことが重要です。

北洲の強みをアピールする「マテリアルフェア」を初めて開催

マテリアルフェアの様子

 盛岡営業所では、その試金石となる挑戦を始めています。2025年2月13日に岩手県矢巾町でメーカー様と北洲とで共催した展示会「マテリアルフェア」です。この展示会は、盛岡営業所として初めて単独で開催を担い、新しい商品や技術を業者様向けにご紹介して、今後に活かしていただくことを目的としたものです。

 当日は約50名の方々にご来場いただきました。まだ道半ばの取り組みではありますが、北洲の強みを改めてアピールでき、新たなお客さまとの接点を持つこともできました。「商品を知っていただき、工事の機会を広げる」展示会になったと自負しており、自分自身にとっても有意義な機会となりました。

 それだけに、もっと来場者数を増やしたかったと強く思います。今後、マテリアルフェアを規模・内容ともに充実させて、着実に来場者を増やせるよう挑戦していきたいと考えています。

自らの目標「岩手の内装工事業界でトップへ」にも挑む

 そしてやはり、工事部出身の自分としては、岩手の内装工事業界でトップを取りたいという目標があります。当社の工事部門は、岩手の工事業界での知名度はありますが、大手ゼネコンや設計事務所にはまだまだ知られているとは言えません。
 こうした現状を変えていくためにも、しっかりとした施工管理体制を構築し、北洲の強みを存分に発揮できる環境を整える必要があります。私自身が率先して技術を磨きながら、社員が知識や経験を身に付け、必要な資格を取得することを促し、後押していきたいと思います。