「お客様が考える“本物”に応えられる」一流の設計士を目指し 世の中に北洲のリノベーションを定着させたい!

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豊かな暮らしを支える人たちのストーリーをお届けします。
私たちの家づくりや商品開発の裏側には、
情熱を注ぐ人々の存在があります。
ここでは、暮らしを豊かにする「人」に焦点を当て、
その価値観やこだわりをご紹介します。
さあ、私たちの世界へ一緒に潜りましょう。

 北洲は今年で創業から67周年。4月8日には創業記念日を迎えました。この大きな節目に際し、ミッション&スローガンである「CULTURE via LIFE 次世代のスタンダードを切り拓き続け、生活をくらしに、くらしを文化へと引き上げる」をどのように体現していくのか、3名の社員がそれぞれの想いを語りました。

泉田さん
ストック循環事業部 盛岡支店 リノベーション課主任

・2018年新卒入社
・ストック循環事業部仙台支店でリフォームの現場監督を、盛岡支店でセールスエンジニアを経験し、現在は営業と設計、インテリアコーディネーターを担当。2024年9月より現職
・二級建築士

 大学時代に建築学を学び、古民家リノベーションに興味を持ち、リノベーションの将来性を考えて入社した泉田さん。入社後は、ストック循環事業部仙台支店でリフォームの現場監督を経験し、盛岡支店ではセールスエンジニアとして営業と現場を兼務。現在は営業をメインに、設計とインテリアコーディネーターを担当しています。泉田さんが考えるミッション&スローガンの体現とは――。

多様な条件の家を暖かく快適に変える北洲のリノベーション

 既存の建物を活かしながら改修を加え、性能や暮らしやすさを向上させるリノベーションは、対象となる建物の条件が多種多様です。戸建やマンション、和風や洋風、木造や鉄骨造、コンクリート造、築50年の建物もあれば、築5年でリノベーションを考えるお客様もいます。他社が建てた建物だったり、細かい図面が残っていなかったりなど、実にさまざま。さらに、お客様がリノベーションに求めるものは、お一人お一人で違います。
 そこにリノベーションの難しさがありますが、私たちは自社以外で新築された建物であっても、北洲が誇る高い断熱、耐震性能をご提供し、暖かく快適で、お客様が望むくらしを実現できるように取り組んでいます。

「リノベして暖かくなった」お客様の喜びにやりがい

 私の仕事は、お客様に最後まで一貫して関わることが多く、まずお客様にお会いし、営業・設計の担当として関わりながら、現場を見て工事を進め、最後にお引き渡しをする、といった具合です。お客様から「リノベしてよかった」「家が暖かくなった」と喜びの声をいただけることにやりがいを覚えます。
 技術者としてのおもしろさも感じています。最近では、基礎や柱だけを残し、間取りを変え、断熱と耐震も手掛けるフルリノベーションに一から関わることが増えてきました。自分が設計し、耐震計算した家が建ち上がる過程を見ることは、技術者としての醍醐味です。
 今期からインテリアコーディネーターの仕事も加わり、自分の提案の幅を広げられる可能性を感じています。自分が設計したのではない物件のインテリアを担当するため、設計者やお客様の意図を汲みながら仕事を進めていくことは確かに大変です。しかし、先輩設計者の仕事からさまざまなことを吸収し、インテリアコーディネーターとしての実績を重ねていくことは、きっと自分の成長の糧になるでしょう。
 私の強みは、営業と設計に携わっていることにあると思います。さらに現場監督も経験しています。現場と営業を知っていることで、結果的に現場・営業・設計の3つのバランスが取れるようになれたと思っています。一流の設計士になるという目標をかなえるために、必要な経験を積むことができていると感じています。

北洲のリノベーションの定着へ、見えてきた課題

 経験を積む中で課題も見えてきました。仕事をしていると、「北洲はリノベもやっているんだね?」と言われることがあります。残念ですが、北洲のリノベーションはまだまだお客様に定着しているとは言えません。そんな現状を、「盛岡のリノベなら北洲」と、誰もが思い浮かべるように変えていきたい。
 中長期的な課題もあります。10~20年後を考えると、リノベーションを取り巻くフェーズは大きく変わるでしょう。すでにホームセンターや家電量販店がリノベーションに進出し始めていますし、今は新築を手掛けている会社も、いずれリノベーションを始めると思われます。競争がますます激しくなる中で、私たちが生き残っていくためには、“北洲のリノベーションとは何か”を分かりやすく示すことが大切だと思います。例えば、「北洲の新築住宅=大屋根」のような、北洲のリノベーションを象徴するイメージを確立することが必要ではないでしょうか。

課題を乗り越えるための挑戦はすでに始まっている

築46年の戸建住宅をリノベーションした盛岡(矢巾)のモデルハウス

 そうした課題を乗り越えるための挑戦は始まっています。
 2年ほど前から、盛岡近郊で買い取った住宅をリノベーションして販売するモデルハウスを始めています。これまでに2棟が建ちました。北洲リノベーションのデザインやテイスト、断熱や耐震などの性能を実際の建物で知ってもらう取り組みです。これを継続していくことが大事だと思います。一方で、盛岡ではマンションリノベの需要も着実に増えています。築20~30年のマンションのリノベーション需要を取り込むことができれば、北洲リノベーションの定着につながるのではないでしょうか。

リノベーションで「お客様が考える“本物”に応える」!

 2024年9月のリブランディングに際して、ミッション&スローガンに対する社員それぞれの受け止めを聞かれ、私はこう答えました。
「お客様が考える“本物”に応えられる北洲でありたい」

 北洲には、高い断熱性能や耐震性能という、人々の健康やくらしの根幹にかかわる優れた技術力があります。私はお客様にお会いするたびに、その思いを強くしています。岩手県北部の寒さが厳しい地域にくらすお客様には、「リフォームして暖かさを実感しています」と感謝されました。また、別のお客様のもとをアフターメンテナンスのためにお訪ねした際には、「エアコン1つでこんなに暖かくなるんだね」と喜んでいただきました。こうしたお客様の声は、「お客様が考える“本物”に応える」とはどういうことかを私に教えてくれます。
 日本では、いまだに既存住宅の8割が「無断熱」や「低断熱」と言われています。「廊下やトイレ、浴室などは寒いのが当たり前」という考え方も根強くあります。私は、そうした状況を変えていきたい。そのためには、見た目のよさだけでなく、高い断熱、耐震性能で命を守り、くらしを豊かにする空間や生活をご提案して、お客様にご納得いただけるようにしていかなければなりません。それは、ミッション&スローガンを体現することでもあると思います。
 そのためにも、私は技術者として成長し、構造にかかわることを極めていきたいと考えています。もっともっと棟数をこなして経験値を高め、たとえ細かな図面のない建物でも、実際にその建物を見ることで的確な判断ができるようになりたい。
 リノベーションの分野からミッション&スローガンを実現していくことは、“北洲といえばリノベーション”が世の中に定着する状況をつくり出すでしょう。さらには、家を建てたいと考えるお客様にとって、リノベーションが新築と肩を並べる選択肢になる。私が思い描くのは、そんな未来です。