新たな時代にふさわしい「暖かい家づくり」をカタチに 自分を超えるところからチャレンジを始める
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豊かな暮らしを支える人たちのストーリーをお届けします。
私たちの家づくりや商品開発の裏側には、
情熱を注ぐ人々の存在があります。
ここでは、暮らしを豊かにする「人」に焦点を当て、
その価値観やこだわりをご紹介します。
さあ、私たちの世界へ一緒に潜りましょう。
北洲は今年で創業から67周年。4月8日には創業記念日を迎えました。この大きな節目に際し、ミッション&スローガンである「CULTURE via LIFE 次世代のスタンダードを切り拓き続け、生活をくらしに、くらしを文化へと引き上げる」をどのように体現していくのか、3名の社員がそれぞれの想いを語りました。

小清水さん
ハウジング事業部 仙台支店設計課長
・2009年新卒入社
・北洲ハウジング本社設計部、宇都宮、岩手、仙台の各支店設計課、岩手支店設計課長を経て、2024年3月より現職
・一級建築士、1級エクステリアプランナー、インテリアプランナー
北洲の住宅の「個性的でかっこいい」デザインにあこがれて入社。本社で外構や構造について経験を積んだ後、宇都宮を皮切りに岩手、仙台の各支店で設計を担当してきた小清水さん。先輩たちから継承してきた伝統の先に小清水さんが描く「CULTURE via LIFE」を聞きました。
伝統を受け継ぎ、新たな地平を切り拓くために

私は北洲のミッション&スローガン「CULTURE via LIFE(カルチャービアライフ)」について、「一人ひとりのお客様と真剣に向き合うことによってのみ体現できること」と捉えています。そうした取り組みを続けていくことで、「くらし」が形作られ、やがて日本の住環境を変える「文化」になるのだと思います。
私がそう考える背景には、入社してからの15年余りにわたり、北洲の家づくりはどうあるべきかを伝え続けてくれた先輩たちの存在があります。その想いを受け継ぎながら、新たな地平を切り拓くために、お客様に対して私たちが大切にしている信念を分かりやすく発信していく必要性をヒシヒシと感じています。
「CULTURE via LIFE」を実現するために、何ができるのか。設計士としての歩みを振り返りながら、私なりの問題意識やアプローチをご紹介したいと思います。
今の自分を支える本社での“下積み期間”

中学時代にテレビでアントニ・ガウディの特集を見て、建築やデザインの仕事を志すようになった私は、同じ頃に両親と訪れた北洲の展示場で、その「個性的でかっこいい」デザインに強い印象を受けました。
入社後は本社設計部で外構を1年、構造を3年担当。早くお客様宅の設計の仕事に携わりたい私にとって、当初はつらく感じられた期間でもありましたが、構造についての知見をしっかりと身に付けることになった4年間の“下積み期間”は、設計士としての自分を支える基礎になりました。今では、それが自分の強みだと思っています。
「お客様のくらし、人生をつくる」住宅設計の仕事にやりがい

入社5年目、宇都宮支店で設計の担当者としてのスタートを切りました。その後、岩手、仙台、再び岩手と各支店を転勤した経験も、私の大きな糧になっています。それぞれの地域のお客様と向き合う中で、地域の特性やそこにくらす人々の好みなどについて知ることができました。
北洲では、お客様がどんなくらしを望まれているのか、私たち設計者が直接お話を伺い、時間をかけてじっくりと聴き取ります。お客様と向き合う多くの時間を持ち、お客様と一緒に家をつくっていくわけです。
私はこうした経験を通じて、設計という仕事のやりがいを感じるようになりました。住宅の設計は、お客様のくらしをつくることができる。少し大きな表現をすれば、住宅という具体的な空間をつくることを通じて、お客様の人生をつくることに参加している。そこに住宅設計のやりがいを見いだしています。
「暖かい家づくり」と「お客様に真摯に向き合う姿勢」が北洲の強み

私たち北洲の強みは、何と言っても「暖かい家をつくる技術力」です。それは、「人を幸せにする技術」と言い換えてもいいと思います。
お客様が求める家の暖かさのレベルは、お一人お一人の価値観や生育環境などによって実にさまざまです。でも、私たちは暖かさについて妥協しません。「予算に応じてここまで暖かくできます」といったように、お客様に判断をゆだねるのではなく、「人の命に直結する家は、ここまで暖かくなければならない」との信念でご提案しています。それは、家を建てた後のお客様の満足や幸せなくらしを実現できる家づくりを目指しているからです。信念をカタチにする技術は、決して当たり前のことではなく、北洲が誇れる強みだと思います。
お客様と真摯に向き合いながら家づくりを進めるプロセスも、北洲の強みです。私たち設計者が数時間かけて暮らしについてお伺いしますが、それはお客様にとって大変なことだと思います。それでも、お客様からの情報が多ければ多いほど、設計者としてはお客様に納得いただける家づくりに役立てることができます。後になって「本当はこうしたかったのか…」と分かって後悔するようなことはしたくないのです。できる限りのことを知り、良い提案をしたい――。その一心でインタビューに臨んでいます。
全身全霊で考え抜いたご提案、その真剣さは誰にも負けない

こうしてお客様から得た情報に加え、実際に敷地を見て、設計者としての自分の想いとお客様の願いを考え抜き、調和させてご提案を練り上げます。「今回のご提案はうまくいかないのではないか?」と毎回不安にさいなまれ、自問自答しながら全身全霊で考え抜き、プランを描いています。その真剣さはどこにも、誰にも負けません。
最近、プレゼンの際に「ご提案がお客様に響いている」と感じることが増えました。それは、きちんとお客様のことを知り、真剣に練り上げたプランがお客様に届いた結果だと思います。
先輩方から受け継いだ信念をお客様にも分かりやすく伝えたい

暖かい家づくりは、北洲の信念であるだけでなく、設計の仕事に携わる中で私の信念になりました。
しかし、正直なところ、入社したばかりの頃は、断熱や耐震といった性能の高さにそこまで惹かれていたわけではありませんでした。入社した第一の理由も、デザインのカッコよさに魅力を感じたからでした。そんな私の信念になったのは、入社してからの15年間、「暖かい家づくり」や「大屋根に代表されるデザインのカッコよさ」など、北洲が大切にする家づくりについてさまざまな機会に、いろいろな表現で伝え続けてくれた先輩方の存在があったからです。
先輩方から受け継いだものを、今度は私がお客様にお伝えすることで、「暖かく、住む人を幸せにする家をつくりたい」と考える人を増やしたいと思っています。
情報の多い時代だからこそ住宅のプロの必要性は増している
ただ、それが簡単でないことは、十分承知しています。
日本社会の断熱に対する考え方は徐々に変化してきました。その一方で、SNSなどの情報をもとに、イメージ先行で理想とする家を考えるお客様が増えつつあることも感じています。SNSではさまざまな開放的な空間が魅力的に紹介されていて、そこで見たイメージにあこがれる方も多くいらっしゃいます。例えば、リビングとダイニングの下がり壁や、ドアが天井までないことを気にされるなど、お客様の要求がこれまでになく細部にまで及んでいるように感じます。
あらゆる情報にアクセスできる今の時代、家づくりという大きなライフイベントを考える際に、SNSなどを駆使してさまざまな情報を調べるのは当然のことです。しかし、家はかっこいい部分をつなぎ合わせれば、それでできるわけではありません。お客様が後悔しない家づくりを考える上で、私たちがしっかりと舵取りをしていく必要性は、これまで以上に増していると思います。
自分を超えるための挑戦がミッション&スローガンにつながる
私たちの信念である「暖かい家づくり」を大事にしながら、その高い性能を、わかりやすく魅力のある空間としてどのように示していくか。それが、ミッション&スローガンを実現し、新たな時代を切り拓く上で、クリアしなければいけない課題だと思います。
北洲として新たな時代の方向性を示すモデルハウスが、その解になるのではないかと考えています。私はこれから2年以内に、北洲が目指す方向性をわかりやすく示す空間づくりをしたいと決意しています。
私自身はモデルハウスづくりに携わった経験がありません。でも、新たなモデルハウスの開発に関わることができるようになるためのチャレンジとして、マーケティングを学び始めました。お客様のニーズを早く正確につかみ、設計に活かしたいと考えてのことです。
自分を超えるための挑戦。その先に、ミッション&スローガンを体現する未来が開けていくと思います。