「施設」ではなく「家」として看取る。木造準耐火構造による温もりと、オペレーション効率を究めた医療ケア施設

必要な医療ケアを受けながら、安心・安全に暮らせる場所である「ケアホスピス」。
木のぬくもりを感じながら穏やかに過ごしたいという入居者様の思いに寄り添い、木造の温かな住まいが完成しました。

床面積865.91㎡
工法木造軸組工法
所在地宮城県仙台市宮城野区
竣工年2025年

玄関周りには深い軒とポーチ柱を設け、外部との境界を和らげています。
この「余白」が、施設らしさを払拭し、高級感と安心感を生み出します。
また、車椅子の方の出入りも多いことから、介助者の方への負担を軽減するため入口の段差を無くしました。

玄関の深い軒は、見た目だけではなく、雨の日も傘を開閉する空間を生み出します。

ナースステーションからは正面にある食堂や、左側の水廻りも見渡せるように設計。
入居者様を見守りやすく、職員の方も動きやすい工夫です。

構造となる柱は厚みを持たせることで、火災時の安全性を確保しつつ、木の温もりを内部に露出。住宅のような柔らかな空気感を創出しました。

全27室の入所者様のお部屋。
廊下の突き当りには窓を配置。天気の良い日は窓を開けることで、気持ちのいい風が廊下を通ります。
また、木造施設ならではのメリットは、床のクッション性です。24時間立ち続ける職員の方の足への負担を軽減します。

床材には、ラミネートフロアを採用。
耐久性・耐水性に優れているため、車椅子のタイヤ痕や物を落とした際のキズが付きにくく、薬剤や点滴がこぼれた際も染み込みにくい素材です。
また、廊下の腰壁にもラミネートフロアを施工することで、車椅子の方がぶつかってしまっても壁が傷つきにくく、メンテナンス費用を軽減します。

入所者様が使用するお部屋は、ブラウンの扉で統一。

共有設備の扉はホワイトで統一することで、認知機能が低下した方でも直感的に理解できる、ユニバーサルデザインを採用しています。

約7帖ある入所者様のお部屋には、トイレを設置している場所も。
お見舞いに来たご家族が、共用スペースのトイレ以外も使用いただけるように配慮しました。

入居者様が安心して心穏やかに過ごせ、職員の方も入所者様を見守りやすいケアホスピスとなりました。

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