子供の多様性を育み、認定こども園化を見据えた戦略的幼稚園建築

園児たちへの想いがあふれる幼稚園が完成しました。

床面積561.15㎡
工法木造軸組工法
所在地宮城県亘理郡亘理町
竣工年2026年

オレンジとホワイトの大きな屋根と、外壁の白い塗り壁・ブラウンのタイルのコントラストがかわいらしい外観です。

建物の中央に配置された塔のような空間には、「図書コーナー」を配置。
壁一面の本棚と、床下収納、ロフトを組み合わせた「ハブ」のような場所で、園児が自発的に本に触れたくなる仕掛けを施しました。

上部の吹き抜けからは、光が降り注ぎます。

玄関は、入口を抜けると、まっすぐ伸びる廊下が。
各教室に囲まれて暗くなりがちな廊下には、トップライトを設けることで明るい空間を実現しました。

こちらの素敵な時計はオーナー様の大切な品。幼稚園を訪れる人が必ず目に留まる位置に配置しました。

各教室は掃除のしやすさを考慮し、床から浮かせた造作棚を設置。
地元の職人の方と連携し、既製品にはない温かみと機能性を両立させました。
また、入口の扉は高さの異なる窓を設け、背の低い園児も外の様子を眺められるよう工夫しました。

園児が走り回れるホールだけでなく、教室には静かに過ごしたい園児のための「ヌック(隠れ家)」や、高いところが好きな園児のための「ロフト」を設置。
園児一人ひとりの個性に合わせた居場所をデザインしました。

多くの人が集まるホールは、窮屈に感じにくいよう、勾配天井にし、開放感を演出。
奥にあるキッチンでは、園児と一緒に料理を楽しむこともできます。

ホールと廊下からアクセスできるデッキは、あえて屋根を付けず、寝ころんで空を見上げて過ごすこともできます。

教室だけでなく、ヌックやロフト、図書コーナー、デッキなど、園児の居場所が至る所に散りばめられた幼稚園となりました。